健全な「からだとこころ」 自分らしく輝ける「笑顔」から「正しい幸せ」へ
ストラクチュラル・インテグレーションプラクティショナー
「愛と笑顔」のボリリンです。
7月後半も酷暑が続く名古屋ですが、先日(7/22)はなんと最高気温が39.5℃!
7月の観測史上最高気温とのこと。
セッションルームは冷房で快適な空間ですが、さすがにその日は窓から伝わる熱気から外気温がいつもと違って伝わって来ました。
写真はその日の夕暮れ。20時でも34.2℃の電光掲示にはさすがにクラクラ来ました。
BORIRIN HOUSEにご来所のクライアント様。暑い中お越し頂き、ありがとうございます。
さて、今日のひとりごとは前回のエントリーからの続きです。
どうしたら重力と仲良く出来るのでしょうか?
◎重力のおさらい
世の中の自然法則でもあるこの重力は、地球の中心に向かって働く下向きの力です。
普段なかなか意識しないものですが、確実に、しかも一時も休むことなく働いています。
自らの筋力を用い、重力を上回る力を発揮したならば、短い時間ですが自由を手にしたように感じます。
しかしながら、
長い目で見た時には重力に抗うことがいかに難しく、勝ち目のない抵抗です。
では、私たちのからだがこの重力に対してどんな状態だったら効率的で楽な状態なのでしょうか。
◎重力と仲良くなるためのポジション
・耳(外耳道の中点)
・肩(上腕骨頭)
・股関節(大腿骨頭)
・膝
・足関節(外踝)
これらのからだの指標となる各部位を垂直方向に存在するライン(垂直線)に対して整列させることなのです。
しかも、この状態はからだの各部位の水平軸も同時に整うことでからだの中心軸が明確となり、垂直に立つことが実現しています。
図にするとこんなイメージです。
◎周りの人の姿勢を見ると…
さて、そんな考え方を理解した上で、皆さんの周りの人を見てみましょう。
人の姿勢はその人のイメージに大きく影響を及ぼすものですが、皆さんの目に映る方々はいかがでしょうか?
私たち人間は二足直立歩行という進化を遂げていますが、街行く人々の姿を見れば本当に様々な姿、形、動きをしています。
知り合いの方を遠くから見かけた時でもシルエットを見ただけで「○○さん!」と判断できる人もいますね。それ位、それぞれの姿勢に特徴を持っています。
この二本の足で立つことで現れる姿勢は、
その人が示す重力への適応の結果であり、全体のバランスや骨格の位置関係がその適応の度合いを示しています。
残念ながら、上記で示したからだを維持している方は少数派。
こうして多数を占めるランダム⁈な姿勢の皆さんは、重力が常に作用する観点から、からだに自ら大きな負荷をかけて生活しているとも言えるかもしれません。
◎垂直にからだが整列すると何が起こるの、そして、どんな利点があるの?
○骨格のバランスで立つことができる
私たちのからだを支え、容器としてのスペースを作ってくれている骨格は二本の脚で立つ為に必要な構造を持っています。
それはバランスされ、非常に理にかなったもの。それは垂直に立てた時に現れ、機能します。
しかし、
この垂直方向のラインから外れた時、重力は容赦なく下向きの力を加え、からだに負荷がかかり、バランスが乱れます。
からだはとても賢いので、そのバランスを補おうと筋肉自体の緊張や筋膜などの結合組織を被厚、拘縮させてなんとかしようとします。
そして、
それが肩こりや腰痛として現れる局所的な緊張であったり、より広範囲に歪みとして現れて身体全体の繋がりやバランスが乱れ、からだへの大きな負担に繋がりやすくなります。
○重力から上向きの力を得れる
冒頭にも触れましたが、重力は地球の中心に向かって下向きに働く力です。
これは地球上の自然法則に則った紛れもない事実ですが、上記に示すポジションにからだが整列した場合、
中心を通過した重力が地面からの反力として上向きの力が戻ってきます。
それが実現するのは、
土台となる足部の構造化から始まり、からだの各部位の水平性と中心軸が現れ、垂直方向のラインと中心軸が一致した時に現れます。
反力の例えは、ピンポン玉を地面に落として跳ね返るイメージでしょうか。
この上向きの力が得れるのは統合されたからだという条件がつきますが、その統合についてはまた別のエントリーでお話しすることにします。
こうして重力のサポートを得るとともに、効率的な動きにも繋がり、普段の生活がより楽で自由なものになります。
そして、そこに現れる姿勢は
として感じることになるでしょう。(リンクは体感されたクライアントさまのご感想です)
◎良い姿勢は維持できるの?
ちまたには多くの姿勢矯正のグッツやエクササイズ等の情報がありますね。これらのものを利用して意識的にその姿勢に変えてみるのも一つの方法だと思います。
しかしながら、その時は良くなったとしても、効果が一時的なものであったなら単なる気休めでしかありません。
そして、その姿勢を作ることを意識しなくてはいけないのなら、継続的な変化は難しいことでしょう。
だって皆さん!今まで姿勢を意識して治ったことありますか?
三歩歩けば忘れるのが人間です。笑
そこで知っていて頂きたいのはこちらの言葉。
「姿勢を形作るのは筋膜である」
と創始者アイダ・ロルフ博士は伝えています。
ストラクチュラル・インテグレーションで筋膜をあるべき位置に整えたからだは、そのポジションが一番心地よく楽で自由であることを体感として理解します。
その楽で自由なポジションを私たちのからだは自然に求めます。
それが、先程ご説明した垂直に立つことで現れるのです。
そして、そのポジションに導かれるプロセスにおいて、今まで行っていた動きの習慣も変化し、結果的により良い効率的な動きに繋がって行きます。
こうして、あるべき位置に筋膜を整えることで、
重力のサポートを得て、私たちが本来持っている健全で健康な状態が発現することは理解出来ますね。
これはこのワークで導く教育的な側面でもあります。
◎おわりに
こうして垂直に立てるようになったからだは重力を友として仲良く過ごす人生となります。勝てる訳ない相手ですから、一生の友とした方がいいですよね。
そんなからだは大きな可能性に満ちていますからね。
あれこれと書きましたがボリリンが伝えたいのはこちらなので、別のエントリーにてまた改めて。
さあ、皆さんも重力にサポートされた人生を共に楽しみましょう!
そんな皆さんをひとりでも多く増やしたいと切に願うボリリンです。